Kindleという宝箱 【紙の本と電子書籍】
2年前にAmazon Fire(タブレット)を購入し、Kindleを使ってきた感想と記録です。
積ん読とわたし
大学生の頃は文学部に所属し、本屋に行っては本を買いあさる日々でした。
お金が無かったため、本当に読みたい本以外は中古本で買って出来るだけ出費を抑えていましたが、それでも量が多かったです。
家が狭く本棚も大きくなかったため、何度も本棚を整理していました。本棚を整理するのは好きなので良かったのですが、どうしても収まりきらない本たちが出てきます。読書家というほどたくさん本を読めるわけではなく、課題の本を優先していると順番待ちの本、いわゆる積ん読がどんどん増えていきました。
段ボールなどに収納することも出来ましたが、「もう二度と出さないかも」と不安が大きかったのでやりませんでした。結局、このまま眠らせているのはもったいないし、もっと必要としている人へ渡ってほしいと思い、売ることにしていました。
そのため購入したけど読まなかった本というのもけっこうあります。思い出すと、小さい頃も図書館でたくさん本を借りては、全てを読めずに返すことが多かったです。読書家の方々が聞いたら怒りそうな話です。
電子書籍とわたし 買って良かったこと
社会人になって、初めてタブレットを購入します。それがAmazon Fireでした。
元々動画を楽しむように買ったのですが、今ではすっかりKindle用の端末になりました。しかしここでも積ん読癖は治りません。
Kindleは毎週・毎月のようにセールが行われており、小説・マンガを安くで買うことが出来ます。時には叩き売りのような値段が付いており、チェックする機会はどんどん増えていきました。そしてワンクリックでダウンロード出来てしまいます。
そうこうする内に、Kindleにたくさんの小説やマンガがたまっていきます。仕事の忙しさも相まって、読めない本も増えていきました。しかし学生の頃より積ん読は気になりませんでした。
電子書籍は紙の本と違って場所を取りませんし、品質が劣化することもありません。場所が無いからと手放す必要がなくなったのは、とても大きなことでした。それだけなく、本の一覧をすぐ確認できますし、久々に開くと「これいつダウンロードしたっけ?」「忘れてたけど面白そう」と新鮮な出会いをすることが多くなりました。本棚をひっくり返すような出会いをタブレット一つで出来るようになりました。
「積ん読」は本の物量が感じられる良い言葉です。しかし電子書籍に「積ん読」という言葉を当てるのは何だか違和感があります。なので、私はKindleの積ん読を「宝箱」と呼ぶようにしました。私の好きな本だけが入っている、とても大切な宝箱です。
Kindleの難点
使っていて良かったことを書きましたので、ここからは悪かったことを書きます。
データの整理がしにくい
タブレット上のデータを綺麗にジャンル分けしたり、見やすくなるように整理することが難しいです。
ブルーライトがきつい
小説を読むならpaperwhiteの方が良いと思います。マンガは白黒になりますが
Amazon以外の電子書籍データと統合できない
KADOKAWA BOOKWALKERでセールがあると買うか迷います。
紙の本もほしい
結局紙の本がほしくなってしまう。電子書籍は購買意欲を満たせても、所有欲は満たせないのかもしれません。
なので私の本棚には変わらず本が増え、積ん読は変わらずそばに居ます。