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「ジュンク堂」京都店の閉店に見る書店の未来

https://photosku.com/images_file/small_images/s006_586.jpg

ジュンク堂」京都店の閉店が話題になっています。

出版不況が叫ばれ始めて数年、ネット通販や電子書籍により、書店の閉店が続いています。今回は書店の未来について自分なりに調べてみました。

 

 

閉店していく理由は何か?

 前述した通り、出版不況で経営が難しくなっているからです。しかし有名な大型書店は、それだけでは無いようです。

  もう一つの理由は家賃料です。

 今回のジュンク堂書店京都店においても、家賃料が高くなり契約更新の時期になったため閉店するのではないかという意見がありました。

 実際に都心では家賃料が関係した閉店も多かったようです。

このような「書店不況」の原因はネット通販の台頭だけでなく、都内の地価・家賃の上昇です。とくに都内の駅チカ店舗は、都心・郊外エリアを問わず家賃水準の上昇が続いており、利益率が低い書店の経営が成り立ちづらくなっているのが現状です。

page 2 | なぜ都内では書店閉店が相次ぐのか? 大手チェーン「文教堂」経営再建から見る、リアル店舗の現実とは | アーバン ライフ メトロ - URBAN LIFE METRO - ULM

 地方でも街の書店が消えていっていると言われる中、このように都会でも書店は減少を見せています。では、書店はもう無くなってしまうのでしょうか。

 

Amazonと書店

 Amazonなどのネット通販の利用増加も閉店の大きな理由です。

私もよく利用しています。休みの日に届けてもらえば、遠い書店に出かけなくて済みますし、電子書籍であればすぐダウンロードして新刊でも発売日に楽しむことが出来ます。社会人になって書店に足を運ぶことも少なくなりました。

 では、Amazonの本拠地であるアメリカを考えてみます。

アメリカでは、電子書籍などがもっと早くに浸透していたはずなので、こういった状況は既にあったはずです。

hello-g-usa.jugem.jp

  • 書店が少ない、遠い
  • 紙の質が良くない、本が大きい
  • リーダーの低価格化 

     →電子書籍が台頭。

日本と背景に違いはあるようですが、Amazonが推進する電子化の波が強かったようです。ではアメリカの書店は減少したのか?

 

独立系書店と「美しい本」

newsphere.jp

 アメリカでは、独立系書店が増加しているようです。

独立系書店は、大型書店などのチェーン系列とは違う中小規模の書店です。

独立ゆえに挑戦していける個性的な活動が人気のようです。

 ベストセラーを奨めるよりも、有望な作家や予想外の作品などを顧客が発見できるようアシストすることで、店と顧客との個人的な関係作りを発展させたとしている

なぜ紙の本が復活? 「美しい本」と独立系書店の取り組みとは | NewSphere

 個性的な品ぞろえやイベントを行っている書店に人々が集まり、そこでコミュニティを形成していきます。ローカル化が進んでいるようです。

 また、イギリスでは紙の本の装丁や触り心地に力を入れて、「美しい本」として人気が増加しているようです。

 確かに、個性的な本屋であれば観光地のように実際に足を運んでみたくなりますし、美しい装丁の本は実際に手に取って見たくなります。アナログにしか出来ない強さを押し出しているのですね。

 では、独立系書店は日本にもあるのでしょうか?

 

独立系書店は日本で花開くか?

 いくつかあります。多くは載せられませんが、私が知っている範囲で紹介いたします。

 

Title

東京・窪塚の新刊書店です。

本屋とカフェの合体で2階にギャラリーを持っています。

店主が筑摩書房より『本屋、はじめました』という本を出されています。

www.title-books.com

 

天狼院書店

東京、福岡、京都に店を構えます。

ライティング講座が開催され、HPでは連載記事などもあり、文筆に力を入れています。実際に京都天狼院を見に行ったことがあるのですが、町屋を改装したとてもオシャレな店内でした。カフェとギャラリーもあります。

tenro-in.com

 

とほん

奈良県にある小さな本屋さんです。独自のグッズの販売やライター業務の請け負いもされています。いつか実際に足を運んでみたいと思っています。

www.to-hon.com

 

MOZICA

京都府福知山市の町中にある小さな書店です。

実際に見ると、古本や芸術系の本が多い印象です。

隣には町の映画館があって、少しレトロな雰囲気がオススメです。

www.machinova.com

 

書店の未来

 私は書店の未来は明るいと思っていますし、そう願っています。これまで調べた事をふまえると、無くなることはないでしょう。

もちろん、出版不況は続き電子書籍はさらに広がっていきます。大型のチェーン店は減少していきます。しかし、そういった中でも上に挙げたような独立系書店がどんどん注目されていくことに希望をもっています。

 私は書店のことを、本との出会いの場だと思っています。大きな書店が無くなってしまうとしても、そういった出会いの場がこれからもどこかにあり続けてほしいと願います。

もし独立系書店で、「こんなのがありますよ!」と言うのがありましたら、ぜひ教えてください。

そういえば、独立系書店とブックカフェの違いってあるのでしょうか…?と疑問は尽きませんが、疲れたので今日はここまで。

 

その他参考文献

引用が多くてごめんなさい。ここからは、個人的なメモです。

興味を持たれた方だけどうぞ。

大型書店と小型書店

ddnavi.com

www.sankei.com

どうして「本屋」と「カフェ」は一緒にあるの?

smiley-jp.com

www.bookcafe-west.org