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【ゲームレビュー】魔法と魔物と塔とファンタジー

 

 はてなブログの文章方法を勉強しようと思い、とりあえずゲームレビューでも書いてみる。

 

 選んだのは皆さんご存知

「TAO 魔物の塔と魔法の卵」!!

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パッケージから漂う地雷臭


え?ご存知ない?

 

 

 こちらのゲームは2005年にDSソフトとして発売された。私は確か中1くらい。

私とこのゲームの出会いは頑張って思い出そうとしたがダメだった。確か兄が中古で買ってきた安物だったはず。

  このゲームは、魔法を駆使してダンジョンを攻略していくRPGだ。

 

 

はじめに

 まず初めにこのゲーム、絶望的に売れていない。どういう経緯でド田舎の私の手元に転がり込んできたのか見当もつかない。

 購入した本人である兄はすぐ飽きて放置した。

 いったいどこで買ってきたんだコイツ

 どこの部分をとっても何かのパクり感を感じるような無名のゲームで、真面目にやるようなものでは無かったのである。

 しかし私はクリアした。相当な暇人である。

 今こうして思い出すと頭がおかしかったと思う。兄もきっと「何やってんだコイツ」という目で私を見ていたに違いない。

 なぜならこのゲームは、子供向けで簡単そうに見えて無駄に時間がかかる。塔の中に無駄に多い40階層もある途方もないダンジョンを攻略していく。しかもひとつひとつの階の作りこみがすごい。

 頑張って攻略方法を調べたが、

 誰もこのゲームをやっていないので攻略記事が無い。

 中学生にして需要と供給の関係を思い知る。この広い世界でこのクソゲーゲームを攻略しているのは自分だけなのではないかと謎の孤独感を感じたのをよく覚えている。

 しかし未知のゲームを開拓するというのは、攻略情報がネットに溢れるようになった時代において、新鮮ではあった。

 どうにかしてクリアしたいという熱い思いがあったに違いない。決して暇人ではない。

 こんなにこのゲームを愛してるの日本で自分くらいではないかとさえ思う。

 そんな愛を吐き出す場所がどこにも無いのでこの辺に書いておくことにする。

 

 余談ではあるが、この記事を書くために画像を頑張って集めているのだが全く出てこない。本当に存在していたのか不安にすらなってきた。

 私は何の記事を書いているんだ?

 

ゲームシステム

〇魔法

 DSでの発売という事でもちろんタッチペンを使った機能がある。

それが魔法陣システム。タッチペンで魔法の記号を順番通りに書くことによって魔法を発動することが出来る。

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魔法ひとつひとつに記号が存在する

 

 

 上級魔法になるほど複雑になってくる。覚えるのがめんどくさい。

覚えるのがめんどくさい

 

 しかしまぁ一概にバカにすることは出来ない。

 属性によって基礎魔法の記号があり、上級になるほどどんどん画数が足されていく。回復魔法とかは何回も書くのでけっこう覚える。そして強化されていくにつれて段階的に記号を覚えていけるので、最終的に複雑な魔法も覚えられるという親切設計。どんなRPGよりも魔法を使っている感がある。古き良き魔法使いになれた気がした。

 

〇魔物

 このゲームには決して多くは無いが魔物が何種類か登場する。敵で登場する魔物の軟体かを仲間にすることが出来るのである。

 どうやって仲間にするかというと卵から育てる。

 

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ダンジョンにがっつり落ちている。親は何してんだ

  卵から育てた魔物はレベルを上げると進化するものも居る。ちゃんと図鑑もあって、頑張ってコンプリートを目指したことを覚えている。

 魔物が進化すると大きくなって姿が変わる。強くなるのでとても嬉しい。しかしこのシステムには大きな問題がある。

 誰ともこの嬉しさを共有できない

 小学生の頃、かの名作「ポケモン」では、発売するとどのポケモンが進化するのか、新しい姿はどうなるのかと学校で話題になった。何LVで進化するんだ?何段階進化するの?と胸を躍らせたものである。

 しかしこのゲームは誰もやっていない。

 前述した通り真面目にやっているのは世界で私一人だけ(誇張表現)

 学校で「〇〇の魔物は〇LVで進化するんだぜ!」と言おうものなら、「こいつ頭大丈夫か?」という目で見られるのは避けられないことであろう。

 そしてもう一つ問題があって、

 魔物のデザインが微妙

 可もなく不可もなく。特に可愛いわけでもかっこ良いわけでもない。進化しても

 「あぁなんか気持ち悪さ増したな」「うん、魔物って感じだな」

ポケモンの偉大さを感じた。しかしまぁ頑張って育てて一緒に冒険したのでけっこう愛着はあった。魔物の名前は今でも鮮明に思い出せない。

 

 魔物たちは封印帖に記録されているのだが、この封印帖には限界がありいっぱいになったら魔物を手放さなければならない。その時のコマンドが「▷捨てる

 慈悲も無い。

 ちなみに魔物の卵は持ち上げることができ、下に置こうとすると主人公は地面に投げつけて卵を叩き割る。

 慈悲は無い。

 

 そしてパッケージに青いよく分からない生物が居る。主人公の横でまるで相棒のような顔をしている。こいつの名前はペッチョ。残念なことに相棒である。

 ポケモンの黄色くて可愛いネズミさんと比べてはならない。よく見てみると可愛く見えてくるはずだ。とりあえず1時間見つめてみてくれ。

 ペッチョはしゃべる。がっつりしゃべる。よくやったお前はピカチュウに勝ったぞ。しかし確か「▷攻撃する」のコマンドくらいしかない。他に出来ることなどない。相棒なのでパーティーから抜くことも出来ない。

  そして進化することもない。レベルMAXになった相棒はいつも通りの愛らしい姿であった。

 

ダンジョンとストーリー

 ※ここから先はストーリーに関して重要なネタバレを含む可能性があります。ネタバレが嫌いな方はこの先は こんなゲームもう誰もプレイしないだろうからラスボスのことも書くし気にせずに読んで

 

 基本的には塔と街を行き来する中でストーリーを進めていく。

 街の住民たちは余所者に対して厳しく、主人公のことを認めてくれない。

最初は道具屋も図書館も何も利用できない。いきなりハードモードやめろや。

 そして塔の攻略が進むと街のNPC達の反応が変わったり、今まで行けなかった場所に入れてもらえたりする。この誰にも共有出来ないダンジョン攻略の進行を、NPCだけは祝ってくれるのである。ズッ友だょ。。。

 

 街の中でもサイドイベントが頻繁に起こる。ギルドとかは無いので、会話の中で突然起こるし、複数の依頼がくることもある。メインとは関係ないが一応クリアを目指していく。しかしそういうことが何度も起こると、いつ誰に何の依頼をされたかを忘れる。けっこう人物が多いので大変であった。

 

〇ダンジョン

 塔のギミックで印象的だったのは

  • ツタをのぼって壁の上を移動
  • カエルに変身して水路を渡る
  • 氷の床
  • 落とし穴

 ツタをのぼったり、草を燃やして道を開拓したり、カエルに変身して水路を渡ったりと、一度攻略したダンジョンを二度も三度も楽しめるのがこのゲームの良いところだった。最初は行けなかった場所に後から進めるようになるのはダンジョン攻略の醍醐味であり、よく作りこまれていた。

 

カエル

 水路は多く、カエルに変身するとどこまでも行けた。しかし人間に戻るのに三ターン(3歩)必要で、カエル状態で魔物に遭遇すると何もできずにボコボコにされることが多かった。カエルをいじめないで。同じようにこびとの実もあった。

 

氷の床

 途中の階層で全体が氷の床になっているダンジョンがあった。ポケモンのジムで滑る場所があったが、あれが一面に広がっているイメージだ。

 そして理不尽な落とし穴。落ちた後には未開のダンジョン。攻略に何時間かかるのこれ…と心が折れかけた。

 

謎の扉

 近づくと閉じて、離れると開く謎の扉。放置していたらそのままクリアになったが、今でも謎。誰にも分からない。

 

〇ラスボス

 ラスボスはドラクエもびっくりの4段階進化で、しかも一度では倒せない。負けて一回街に戻る。

 そしてシナリオを進めて再挑戦。しかし負ける。確かに負けないと進まないシナリオはこのゲームにはけっこう多かったが。

 最後くらいスッキリ勝たせろよ

 そして最後は街の人々がみんなで禁術を唱えて、主人公が復活する。という感動のエンドであった。ズっ友だよ。。

 

 

あぁ満足した。14年分のモヤモヤを書き出した。

ブログを書くのはけっこう疲れるんだな…